早朝の4時に起床。
8月12日。スペイン一人旅の決行のときがきた。
相模大野駅から5時5分発の成田空港行きのバスに乗り込む。バスは特に渋滞に巻き込まれることなく順調に走行していく。空港の検問所が近づいてきてふと気がつく。パスポートを預けた鞄に入れっぱなしだったことを...。そして、財布の中にはクレジットカードと現金しか入れていなかったことを...。
「パスポートか身分証明書を拝見します。」
「スミマセン。パスポート、預けた鞄の中です。」
「同行者の人はいますか？」
「いません。」（←同行者がいたら、スペイン一人旅ガイドにならないでしょ）
「．．．。次回から気を付けてください.」
おっ、さすが日本の警備はユルイ。でも、ちょっと冷や汗

バスは定刻より早い7時10分に成田空港第一ターミナルに到着。そして、チェックインをするためルフトハンザドイツ航空のカウンターへ行く。カウンターははガラガラであった。
ボーディングチケットを受け取り、保安ゲートに進む。こちらは長蛇の列。列の最後尾に並ぶがなかなか進まない。しばらくすると、急に列が進みだす。単に、保安ゲートが開いていなかったから進まなかったようだ。

エアバスA380

搭乗機に乗り込む。エアバスA380はさすがにデカイ。80Kの席に着く。隣は３歳位の女の子、その隣は、その母親。はたから見れば、俺を含めたところで家族が並んで座っているようだ。まっ、そんなことはどうでもいいのだが、子供が騒がなければいいのだが...。
ふと顔を上げるとちょっと離れた席のところに見たことある顔がいた。会社の経理部長のＩ氏。こんな偶然もあるものですね。因みに後日確認すると、I部長はフランクフルトからバルセロナに向かったとのこと。私には気が付いていなかったようです。

14時20分。何事もなく11時間35分のフライトが終わり、フランクフルトに到着。ドイツもスペインもシェンゲン協定国なので、ここで入国審査。難なく通過。
到着はゲートBで、マドリード行きの飛行機はゲートA。ゲートAの案内表示向かって進む。気が付くと出口。到着ロビーにたどり着く。入国審査を受けているので問題はないが、通常はトランジットの為の誘導路があるはずなのに（後日調べたところ、トランジットトンネルなるものがあったらしい）。あわてて到着ロビーから出発ロビーに向かい、保安ゲートを通過しゲートAのマドリード行の飛行機の搭乗口へ到着。ここまでに1時間経過していた。マドリード行の飛行機の搭乗がちょうど開始になった。帰りの便はトランジットの時間が1時間しかない。ちゃんと日本に帰れるのかなぁ...。　

マドリードに定刻どおり到着する。成田で預けた荷物をピックアップし、タクシーで本日のホテルへ向かう。
チェックインすると鍵が3本渡される。何で3本？？1本は当然のことながら自分の部屋の鍵、もう1本はホテルの玄関の鍵で、最後1本は建物1階の扉の鍵。今日のホテルはオスタルというカテゴリーに入るもので、簡易宿泊施設というべきものであろうか、常時スタッフが居るわけではないようである。

スペイン広場

夜9時の町並み

しばらく部屋で休んでから外に出る。夜の8時なのにまだ明るい。スペイン広場などを散策して、コンビニのような店（日本みたいにあちこちあるわけではないので、マドリード滞在中には重宝した）で、翌日の朝食として、サンドウィッチと飲み物を買う。
23時に就寝。

7時起床。外はまだ暗い。サマータイムで1時間早いとはいえ日本の盛岡と同じ緯度であるわけなので、この暗さは、何で？という感じである。
前日に買っておいたサンドウィッチを食べ、8時前にはホテルを出る。外はTシャツでは少し肌寒かった。
途中で、スタバーでカフェラテを買う。スペインまで来てスタバーって...。でも、スタバーのシステムは世界共通。オーダーしやすいのも事実。
スペインの飲食店は、歩道に机や椅子を並べオープンテラスにしていることが多いが、ここのスタバーでも歩道のオープンテラスがあり、ここでオーダーしたカフェラテを飲んでいると物乞いが...。この後、物乞いを多々目にして分かったのだが、多くが使い古した紙コップをお金受けに使っている。この時も、スペイン語で「●▲※■？×！！」とまくしたてられ、紙コップを突き出してきた。てっきり、飲んでいたカフェラテを分けてくれとでも言っているようだったので、分けるそぶりをする。そうすると、「●▲※■？×！！」。ゼニか、やれやれ...。

トレド全景

トレド前景

今日は現地ツアーを使ってトレドへ。集合場所は今日のツアーの主催会社のオフィスでスペイン広場の近くの建物の1Fにあり、すぐに場所が分かった。
トレド半日ツアーには15人ほどであった。バスでトレドまで約1時間程度で到着した。
まずバスで、トレドの街が一望できる場所に行く。その後、トレド市内を歩いて観光をする。トレド市内は細い道がくねくねと続き、カテラドルや教会などの建物を見学する。今回参加したツアーは英語によるものだが、英語とスペイン語で説明が入る。まっ、どっちも分からないから関係ない。

街中を一通り歩き、バスでマドリードへ戻る。

スペイン広場の前でツアーは解散し、バルで昼食を食べる。2プレートとドリンク、コーヒーが付き10€。ドリンクはビール。ビールがついてこれならお値打ちか。

王宮

昼食後、王宮、マヨール広場、プエルタ・デル・ソルなどを見て回る。マドリードの気温は高いが湿度はない。とは言え、暑いのは暑い。ひとまずホテルに戻り休憩する。

今日の夜は21時30分からフラメンコの鑑賞（食事付）がある。少し（イヤ、かなり）早いが19時頃にホテルを再び出発する。
しばらく街を散策し21時に今日のフラメンコを鑑賞するレストランへ行く。席に着くと、白ワインがグラスに注がれ、その後、赤ワインが瓶ごと置かれる。オイオイそんなに飲めるか...。食事は普通。というか、スペイン料理自体、そんなにいいとも思わない。しばらくすると、フラメンコが始まる。情熱の国らしい激しい踊りでした。
1時か30分ほどの舞台で一幕が終わる。自分の席の隣の日本人団体客が帰るのに合わせホテルへ戻る。

今日は本当に歩いた。
0時就寝。